焼酎好きの独り言のブログです。焼酎以外のおいしいお酒のネタも。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
koku1.jpg蔵元名:三和酒類株式会社 虚空の蔵
所在地:大分県宇佐市
ブランド:「杜翁」「黒菟狭」他

 今回、紹介する蔵元さんは、大分県宇佐市にある焼酎業界のガリバーと言ってもいい「三和酒類株式会社」さんの「虚空の蔵」です。

 「虚空の蔵」とは、三和酒類さんの醸造研究所の一部門で、もともとは、三和酒類本体では製造できないようなこだわりの焼酎を、試験的に製造する部門だったようですが、いまではその焼酎を限定販売しています。

 技術力があり、商品に対しても真摯な姿勢の「三和酒類」さんのスペシャルな部門だけに楽しみにして出かけました。
 おじゃまさせて頂いたのは、8月の末、大雨の中の訪問となりました。
 当日、対応頂いたのは、「虚空の蔵」所長の岩田さん、研究室チーフの木戸さん、営業の平岡さんです。ちょうど仕込み開始の日でお忙しいにもかかわらず、丁寧に対応頂き、大変感謝しています。

 さて、私は以前、いいちこの製造ラインは見学させて頂いたことがあるのですが、「虚空の蔵」におじゃましようと思ったのは、先日出張した際に出会った 「黒菟狭」(くろうさ)という焼酎がきっかけでした。店の方にすすめられ、飲んだ瞬間、甘みもあるし香りもいいなと思い、瓶を見せてもらうと、なんと「三和酒類」さんの「虚空の蔵」の製品だったというわけです。
⇒ 続きを読む
スポンサーサイト
20060830211840.jpg「唐変木」 ぶんご銘醸株式会社(大分)
原料:麦・麦麹
麹:麦麹(白麹)
仕込み:タンク
蒸留:減圧蒸留
貯蔵:タンク
度数:25度
容量:720mL


 今回紹介するのは、大分県佐伯市のぶんご銘醸さんの「唐変木」です。地元大分の麦焼酎、2本目の紹介となります。

 この焼酎に、最初に出会った時は、なんて変わった名前を付けたんだろうと思いました。しかも減圧蒸留と聞いたので、「普通の麦焼酎なんだろうな」と思いながら飲んだ記憶があります。しかし、飲んですぐに「これ本当に減圧蒸留?」と聞いていました。
 まさに「とうへんぼく」。この名前の意味がわかりました。変わり者とか言う意味だけに、減圧蒸留の雰囲気でもなく、常圧蒸留の雰囲気でもなく、なんとなく日本酒を思わせるような味わいです。

 この焼酎は、フーゼル油を丁寧に取り除き、炭素濾過をせず濾過を非常にソフトに行っているため、麦の風味がしっかり残る味になっています。

 口に含むと、甘みのある角の取れたコクを感じ、喉を通るあたりから、すーっと余韻が残る感じでフルーティーな香りが残ります。香りは柑橘系という評価が多いようですが、私にはもう少し甘い、日本酒のような香りに感じます。
 常圧蒸留よりはスッキリとした仕上がりですが、、口に含むと最初に感じるコクと香りがあるため、日本酒のような雰囲気になるのでは無いかと思います。

 ぶんご銘醸の狩生孝之専務さんと飲む機会があり、そのときは「杜谷」をいただきながら、お話をしました。まだまだ若い方ですが、焼酎の製法など自分の考えをきちんと持っておられ、素材を活かした焼酎を造っていきたいと話されていました。

 「杜谷」も良い焼酎ですし、ぶんご銘醸さんは、今後もいろいろな銘柄を紹介したいと思っています。
jyotokuya.jpg蔵元名:有限会社常徳屋酒造場
所在地:大分県宇佐市
ブランド:「常徳屋」「道中」「為・」他

 今回、蔵元訪問記で紹介する蔵元さんは、大分県宇佐市にある「常徳屋酒造場」さんです。

 この蔵元さんを知ったのは、「為・」(ためしてん)という麦焼酎に出会ってからでした。以前住んでいた街の居酒屋さんで偶然に「為・」に出会い、この焼酎を手に入れたくて常徳屋酒造場さんに販売先を問い合わせたことがきっかけでした。

 2006年8月の最終盤、雨の降る日におじゃましました。当日は専務の中園誠さんに、ご案内をいただくことができました。この場を借りてお礼申し上げます。

jyotokuya2.jpg ちょうど、仕込みを始めたばかりということで、蔵からは良い香りが漂っていました。

 真ん中のドラムが麹用(一次仕込み用)の蒸し器、右のドラムが二次仕込み用の掛け麦を蒸す機械だそうです。
 一次仕込みで500kg、掛け麦用に1,000kgの麦を蒸すとのことでした。
 一次仕込み用のドラムの裏に、麹を作る三角棚が見えます。

⇒ 続きを読む
20060828235933.jpg「さつまげんち」 オガタマ酒造株式会社(鹿児島)
原料:さつまいも(げんち芋)・米麹
麹:米麹(黒麹)
仕込み:甕
蒸留:常圧蒸留
貯蔵:
度数:25度
容量:720mL

 今回紹介する焼酎は、鹿児島県薩摩川内市にあるオガタマ酒造さんの「さつまげんち」です。「変わった名前だな」と、よくよくラベルを見ると、「幻のげんち芋使用」と書いてあります。
 
「げんち芋」は、鹿児島では主に戦前・戦後、昭和30年頃まで主流で栽培された芋でしたが、現在主流の「黄金千貫」に取って代わられ、今ではほとんど消えてしまったと言われている芋の品種だそうで、オガタマ酒造さんは、この芋の復活に取り組み、自社の畑とわずか1軒の契約農家のみで栽培しているそうです。
 だからということなのでしょうが、他の焼酎より1~2割程度高い価格設定になっています。

 この焼酎に初めて出会ったのは、1年半ほど前です。行きつけの居酒屋さんにあって、飲んでみたのですが、他の芋焼酎とはちょっと趣が違うように感じたことを思い出します。
 1升瓶は茶色の瓶でしたが、4号瓶は深い青色の瓶で、その色でも印象に残っています。

 さて、肝心の味ですが、「黄金千貫+黒麹」のイマドキの焼酎とはずいぶん違う趣です。
 
まずはいつものロックで飲んでみると、栗やふかし芋のような甘い香りがします。味は甘みがあると言うよりは、やや辛口で少し苦みを感じる風味です。ただ、後を引く感じではなく、とにかく切れ味が良いです。ストレートやお湯割りで飲んでも、味の傾向は全くぶれませんが、どちらかというと、お湯割りの方が独特の風味を感じやすいでしょうか。

 今では独特とも言えるこの風味も、昔はこの品種+黒麹だったはずですから、昔ながらのまさに芋焼酎らしい芋焼酎とも言えるのかもしれません。
 「黄金千貫」の芋焼酎に慣れた方に一度飲んでみて欲しい焼酎です。
20060826150507.jpg「やきいも 黒瀬」 鹿児島酒造株式会社(鹿児島)
原料:さつまいも(黄金千貫)・米麹
麹:米麹(白麹)
仕込み:一次・二次ともホーロータンク
蒸留:常圧蒸留
貯蔵:
度数:25度  容量:720mL

 今回紹介するのは、鹿児島県鹿児島市の鹿児島酒造さんの「やきいも 黒瀬」です。出会ったのはすでに2年半近く前になります。
 この焼酎の特徴はなんといっても「やきいも 黒瀬」の名前のとおり、原料の黄金千貫を他の焼酎の仕込みのように「蒸す」のではなく、「焼いて」仕込んでいる点です。

 鹿児島酒造さんと言えば、辣腕の「黒瀬安光杜氏」の作る焼酎蔵元として有名です。黒瀬杜氏の伝統を受け継ぐ名杜氏の仕込みと言えば、期待が高まるというものです。これまでに黒瀬安光氏の焼酎は「黒瀬安光」や「阿久根」などを飲んでおり、どれもおいしい焼酎です。

 さて、焼き芋を原料にしているため香りを期待して、まずはロックで飲みました。確かに香ばしい香りがします。思ったよりも香りはさっぱりとしていますが、甘みがしっかり口に残ります。
 試しにストレートで飲んでみると、この方がはるかに香ばしい焼き芋の香りを感じられました。ならば、お湯割りで・・・と試してみましたが、ストレートが一番香りを豊かに感じられるように思います。

 原料となる焼き芋は、香りをしっかり出すため焦がしすぎないように焼いているとのことです。できあがった原酒を、5℃まで冷却しているとラベルに書いていますが、そのせいか非常に雑味が少なくスッキリした仕上がりになっていると思います。

 先日、鹿児島酒造の久留米支店長 中島さんと飲む機会に恵まれましたが、「いいものは本当にいい」という信念を持ちつつ、「ただ売れれば良いのではなく、作り手(蔵元)の想いを伝えてくれる酒販店のみに卸している」とおっしゃっていました。入手困難な面もあるようですが、作り手の顔が見えるというのは本当に大切なことだと思います。
 一度、黒瀬安光杜氏にもお会いしてみたい。蔵元訪問したい蔵の一つですね。
20060823002812.jpg「夢づる」 種子島酒造株式会社(鹿児島)
原料:さつまいも(種子島むらさき芋)・米麹
麹:米麹(黒麹)
仕込み:一次・二次とも甕
蒸留:
貯蔵:甕
度数:25度  容量:720mL

 今回の焼酎は、鹿児島県西之表市、つまり種子島にある種子島酒造さんの「夢づる」です。
 ブルーのボトルが非常に印象的な焼酎で、酒屋さんのPBである「焼酎文化・芋づるの会」の商品です。原料には、初めてサツマイモが栽培されたと言われる種子島産のむらさき芋を使用。ラベルにはそのむらさき芋と芋づるが描かれています。
 天然深層地下水である岳之田湧水という名水を使い、一次・二次とも甕壺仕込みで仕込まれています。

 初めて飲んだのは、いつもの行きつけの飲み屋さん。ボトルが鮮やかなだけに、実はなかなか手が伸びなかった一品です。
 しかし、飲んでみてビックリしました。日本酒の吟醸香に似た香りがスッと漂い、口の中に甘みがグッと広がってきます。これが芋焼酎かと思わせるような香りで、非常に豊かな味わいです。

 飲みやすく、味と香りのバランスが非常に良いため、ついつい何杯でも飲みたくなるような旨さです。お湯割りだと、その味の輪郭がはっきりした感じられますが、私が飲むロック、ストレートでも、飲みやすさと味わいの深さは全く変わらず、味がぶれないように思います。

 これもまた、ついつい手が伸びてしまう焼酎の一本です。
森伊蔵「極上 森伊蔵」 有限会社森伊蔵酒造(鹿児島)
原料:さつまいも(黄金千貫)・米麹
麹:米麹(白麹)
仕込み:甕
蒸留:常圧蒸留
貯蔵:ホーロータンク(3年)
度数:25度  容量:720mL

 さて、今回紹介するのは、ご存じ森伊蔵酒造さんの「森伊蔵」の中でも非常に生産本数の少ない「極上 森伊蔵」です。
 この焼酎は、ラベルと同じ色のボックスに一本ずつ入れられており、梱包そのものからなんとも高級感が漂います。720mlボトルしか生産されていないようです。

 契約栽培した黄金千貫をかめ壺仕込みし、さらに長期洞窟熟成酒とラベルに書かれており、3年といわれる熟成期間をかけて作られた、非常にレアな焼酎です。
 「森伊蔵」を見たことがあっても、この「極上 森伊蔵」はあまり見たことないのではないかと思いますし、私も実際に飲めたのはつい最近のことです。
 この焼酎は、以前「森伊蔵~極上の一滴~」と言っていたようですね。

 さて、味ですが、ファーストインプレッションはどこまでもスムーズな飲み口。口に含んだ瞬間から広がる柔らかい香りとまろやかな旨みで、すーっと喉を通ってしまう感じです。
 「森伊蔵」ならではの甘みを感じるまろやかな味わいの雰囲気はそのままに、さらにまろやかでやわらかい感じがします。
 ということからも、どちらかと言うと食中酒に向いているように感じました。

 月800本とも言われる生産量で、実物にはなかなかお目にかかれませんが・・・また機会があれば飲みたいものです。
fujii1.jpg蔵元名:藤居醸造合資会社
所在地:大分県豊後大野市
ブランド:「大分んもん」「泰明」「舞香」他

 今回の蔵元訪問記は、大分県豊後大野市にある「藤居醸造合資会社」さんです。

fujii2.jpg この蔵のことを知ったのは「特蒸泰明」という麦焼酎がきっかけでした。力強いこの麦焼酎を醸す蔵元さんは、私のふるさとにほど近い、豊後大野市千歳町にあります。まさに「灯台もと暗し」というか、この蔵元さんがこんなに近くにあるとは知りませんでした。

 お伺いしたのは、2006年8月中旬のとある日。店舗を改装中とのことで、お忙しいなか、現在の当主の息子さん、藤居淳一郎専務が案内をしてくれました。お伺いした時は、全く仕込みをしない時期とのことでした。

fujii3.jpg まず最初に案内して頂いたのは、原料を蒸す場所。
 この木桶、何に使うかわかりますか?床にパイプが見えますが、これから噴き出す蒸気によって、原料となる麦(泰明の麦は長崎産とのことでした)を蒸すんです。
 ほとんどの蔵元がドラム式の蒸し器を設置していますが、この藤居さんは昔ながらの木桶での蒸しにこだわっています。

 一度に蒸す麦の量は、一次仕込み用として160kgだそうです。二次仕込みの掛け麦はこの倍程度を蒸すようです。
⇒ 続きを読む
20060820000027.jpg「薩州 赤兎馬」 濱田酒造株式会社(鹿児島)
原料:さつまいも(黄金千貫)・米麹
麹:米麹
仕込み:
蒸留:
貯蔵:
度数:25度
容量:720mL

 今回紹介する焼酎は、以前「」を紹介した、鹿児島県いちき串木野市(旧市来町)にある濱田酒造さんの「薩州 赤兎馬」です。
 「赤兎馬の会」という九州で30店舗しかない酒屋でしか扱っていない、非常に流通量の少ない焼酎で、濱田酒造さんのホームページにも掲載されていません。

 まず、この焼酎の特徴としては、その香りです。非常しっかりした、でもスッキリした香りがします。私にはちょっと芋焼酎とは少し違うと感じる香りでした。
 口に含んでみると、どういったらいいのか、一瞬味を感じないような錯覚に陥るほど、後から旨みと香りがどっと口の中に広がる力強さがあります。

 原料の黄金千貫を手作業で選別、痛んだものは取り除く作業を行って仕込まれています。
 さらに、じっくり寝かせた原酒に、若い原酒を加えているそうで、しっかりとした味わいの上に力強さを感じさせるのはこういったこだわりによるものなのでしょう。

 「赤兎馬」とは、「三国志」に登場する一日に千里は走るという名馬の名前です。この馬は、よほどの上級者でなければ乗りこなせないという話ですが、まさに、この「赤兎馬」も焼酎好きをうならせる素質を持っているように感じます。

 ネットなどでは、ロック・水割りでと書いてありますが、私には、お湯割りやストレートで感じる力強さも、水割りやロックでは若干弱くなってしまうように思えます。私はいつも飲み方がロックなので余計そう感じてしまいます。
 あくまで私の私見ですが、ロックだと同じ蔵の「」の方が向いているかもしれないですね。

 しかし、この香りはちょっと他の焼酎では味わえない雰囲気を持ちますね。
20060819172622.jpg「朝堀り仕込み 小鶴くろ」 小正醸造株式会社(鹿児島)
原料:さつまいも(黄金千貫)・米麹
麹:米麹(黒麹)
仕込み:  蒸留:常圧蒸留
貯蔵:
度数:25度  容量:720mL

 今回は、お盆に帰省したときに飲んだ、鹿児島県日置市の小正醸造日置蒸留蔵さんの「朝堀り仕込み 小鶴くろ」です。

 以前、普通の「小鶴くろ」は飲んだことがありますが、良くも悪くも「普通の」黒麹の焼酎だというイメージでしたが・・・。
 何が違うのか、この「朝堀り仕込み 小鶴くろ」は、芋の甘みが強く感じられ、「あれっ?小鶴くろってこんなにうまかったっけ?」と思って飲み始めました。

 ラベルには、日吉町吉利の「吉利朝堀り会」という生産農家グループの10名の農家の名前が記載されており、「原料のさつま芋は私達 吉利朝堀り会が責任を持って育てました」と書かれています。いわゆる契約農家さんの作る原料でその日のうちに仕込まれた焼酎ってことでしょう。

 飲み口は、やわらかいんですが、その後ふっと香ってくる黒麹独特の甘い芋の香りと口に広がる甘みとうまみは良い感じです。
 「低温で旨味成分が沈殿することがある」とラベルに記載があることから、濾過はかなり弱いのでは無いかと思われます。これが香りの良さと甘みにつながっているんでしょう。
 また、この小正醸造は、日置蒸留器とも言われる独自の単式蒸留器を使う蔵元として知られているようです。横置きの蒸留器とのことですが一度見てみたい!

 この焼酎はいつもの酒屋さん経由ではなく、頂きものだったんですが、一晩で空けてしまいまいた・・・。意外にも(失礼!)うまかったもので。
20060816201628.jpg「川越」 川越酒造場(宮崎)
原料:さつまいも(黄金千貫)・米・米麹
麹:米麹
仕込み:一次 甕・二次 ホーロータンク
蒸留:常圧蒸留
貯蔵:ホーロータンク
度数:25度
容量:720mL

 さて、今回は私の大好きな焼酎の一つ、「川越」です。
 蔵元訪問記もすでに書いていますが、宮崎県国富町にある川越酒造場さんの焼酎です。

 この焼酎の特徴といえば、まず芋焼酎+米焼酎のブレンドであることではないでしょうか。
 原料芋は、契約農家で作られる無農薬・有機栽培の黄金千貫で、朝堀りの芋をその日の内に仕込むという徹底ぶりです。

 甕仕込みして熟成させた、芋と米の原酒を絶妙の割合でブレンド、原酒の味を見ながら最後の仕上がりの味を決めているという、まさに「蔵のこだわり」が生きています。

 口に含むと、ふわっと甘みが広がり、柔らかい芋の香りとフルーティーな穀物の香りがミックスされたような香りがします。芋らしい香りがありながらも、加えられた米焼酎の香りがこう感じさせるのでは無いかと思います。
 のどごしは滑らかですが、しっかりとしたコクを感じられます。本当に飲みやすいながらも、芋らしいコクと独特の香りはまさに「川越」ならではと思わせる仕上がりです。

 初めて飲んだときに、しっかりした味わいなのに口当たりが柔らかく、本当に「うまい!」とうなってしまったことを思い出します。
 「川越」が世に出ることになった原点の「川越1972」と言う焼酎があったそうですが、いったいどんな味がしたんでしょうね。

 行きつけの飲み屋さんでも、いつも飲んでいるのに、ついついまた「川越」を飲みたくなってしまう・・・そんな焼酎です。
20060816001648.jpg「心ゆくまで」 河津酒造合名会社(熊本)
原料:さつまいも・米麹
麹:米麹
仕込み:
蒸留:
貯蔵:
度数:25度
容量:720mL

 今回の焼酎は、いわゆる芋焼酎の本場、鹿児島・宮崎のものではなく、熊本県小国町で作られている河津酒造さんの「心ゆくまで」を紹介したいと思います。

 この「心ゆくまで」は、よく飲みに行く居酒屋で出会ったのでが初めてでした。
 味わいの印象は、口当たりが非常に柔らかで、スッキリ系の芋焼酎と言えます。芋焼酎独特の香りが比較的おだやかにしてあり、臭いのきつい焼酎は無理という方でも飲みやすい芋焼酎です。

 ただ、決して芋焼酎らしくないのかと言えば、そんなことはなく、飲み方次第ではないかと思います。お湯割りでは少々物足りない感じがするかもしれませんが、ストレートやロックで飲むと、ゆっくりと広がってくる甘みと穏やかな芋の香りを感じることができます。
 私はロックで飲みますが、食中酒として、特に魚料理などとは相性が良いようです。

 後で知ったのですが、この焼酎は2005年秋季全日本国際酒類コンクールで芋焼酎部門の一位を取ったそうです。この蔵の焼酎では、他にとうもろこし焼酎の「ひごたい」も飲んだことがありますが、ホームページの商品構成から見ると、河津酒造さんはもともと日本酒蔵のようです。

 芋焼酎=鹿児島・宮崎というイメージからすると、それらとは一線を画すアプローチの焼酎のように感じました。
 比較的近い蔵でもありますし、一度立ち寄りたいなと思っています。
20060814232839.jpg「おびの蔵から」 小玉醸造合名会社(宮崎)
原料:大麦(裸麦)
麹:麦(白麹)
仕込み:
蒸留:減圧+常圧ブレンド
貯蔵:
度数:25度
容量:720mL

 今回紹介する焼酎は、宮崎県日南市にある小玉醸造さんの「おびの蔵から」です。

 この蔵の焼酎では「杜氏潤平」も飲んでいますが、初めてこの蔵を知ったのがこの「おびの蔵から」だったんです。
 麦焼酎=大分というイメージですが、宮崎は麦焼酎の産地といっても良いほど、多くのうまい麦焼酎が存在します。

 ちょっと変わった成り立ちの焼酎で、常圧蒸留した古酒と減圧蒸留の熟成酒をブレンドしているそうです。
 飲み口は非常にさらりとしていて、飲みやすく、口に含んだあとに甘みがほんのりと感じられ、麦の香りがしっかり香ってくる、素朴な味わいの中にもしっかりした感じの仕上がりになっています。
 これは、弱めの濾過(イオン交換なし)が効いているんだと思います。

 非常にバランスが良く、女性に勧めても「おいしい」という方が多いです。クセがなく料理にも合わせやすいので、お勧めしやすいですね。
 ロックや水割りの方が、おいしく感じられます。

 小玉醸造さんは、一度訪問してみたい蔵の一つですね。
kuge1.jpg蔵元名:株式会社久家本店
所在地:大分県臼杵市
ブランド:「常蔵」「黒島」「ほげほっぽ」他

 今回の蔵元訪問記は、大分県臼杵市にある「株式会社久家本店」さんです。
 2006年7月末、暑い日におじゃましました。当日電話で久家里三社長がいらっしゃることを確認し、お会いできるつもりでおじゃましたのですが、残念ながら急用でお会いはできませんでした。
 しかし、製造部の樋口さんにご案内をいただくことができました。

kuge2.jpg 久家本店さんは、1860年創業の伝統ある蔵元さんで、「一の井手」という清酒が有名な蔵元さんです。
 昭和47年頃大分県日出町の二階堂さんが麦100%の麦焼酎を開発、その後昭和50年頃から久家本店さんでも焼酎を造り始めたと聞きました。今では、焼酎も大きな柱の一つになっているようです。

 左の画像は、焼酎が作られている蔵です。
⇒ 続きを読む
20060812180633.jpg「伝」 濱田酒造株式会社~焼酎蔵薩州伝兵衛(鹿児島)
原料:さつまいも(黄金千貫)・米麹
麹:米麹(黄麹)
仕込み:甕  蒸留:常圧蒸留(木桶蒸留)
貯蔵:
度数:25度  容量:720mL

 さて、今日はもう一つ焼酎を紹介したいと思います。

 鹿児島県いちき串木野市(旧市来町)にある濱田酒造さんの蔵の一つ、焼酎蔵薩州伝兵衛(通称:伝兵衛蔵)の「伝」という芋焼酎です。
 この蔵は、濱田酒造さんはそのポリシーによって3つの蔵を持っていますが、伝統にもとづいてく昔ながらの焼酎を醸す蔵が、伝兵衛蔵です。

 「伝」は芋焼酎でも、柔らかい香りになると言われる黄麹を麹として使用しており、味わいは芋らしい中にもまろやかで、香りはあくまで優しく、きれいな感じです。
 香りは、黄麹の特徴であるフルーティーな香りが後味にすっと入ってくる感じで、とても上品でスムースな飲み口です。
 ただ、スムースなだけではなく、飲み進めばしっかり芋の香りと味が味わえる、そんな焼酎です。

 明治の時代には黄麹が焼酎造りの主流だったそうです。製法にこだわり、甕仕込み、木桶蒸留、そして甕貯蔵と、徹底的に昔ながらの伝統的手法を守って醸された焼酎です。

 以前、この伝兵衛蔵の大番頭(この役職名がまたすごい!)の原口さんとお会いする機会がありましたが、その名刺には木桶蒸留器の写真が印刷されています。一度は蔵元に足を運び、実物を拝見したいと思っているのですが・・・。

 原口さんとお会いして飲んだ際に、この蔵が火事に遭い、蔵が焼けたという話を聞きました。
 今まで通りの味が出せるか心配だとおっしゃっていましたが、大好きな「伝」の味を守り続けて欲しいものです。
20060812104733.jpg「魔王」 白玉醸造合名会社(鹿児島)
原料:さつまいも・米麹
麹:米麹(黄麹)
仕込み:
蒸留:減圧蒸留
貯蔵:

度数:25度  容量:720mL

 今更ながらですが、今回紹介する焼酎は言わずとしれた「魔王」です。「森伊蔵」ととともに焼酎ブームといわれる今の時代を築いた焼酎と言っても良いでしょう。
 でも・・・なぜ「魔王」なの?と言われれば、私が初めて「うまい」と思った焼酎だからです。

 この焼酎に出会ったのは、もう10年以上前になるのではないかと思います。
 学生時代、コンパなどで「霧島」などの芋焼酎ばかり飲まされていたので、私にとっては「芋焼酎=臭い」という定番のイメージができあがってしまい、その後、就職してからはまず芋焼酎を飲むことはありませんでした。

 白ワインや日本酒を好んで飲んでいた私が、友人のOさんと飲む際に「飲んでみて」と勧められたのがこの「魔王」だったんです。
 そのときの感想は「なんだこれ?芋焼酎じゃない!」でした。日本酒みたいなフルーティーな香りと甘み、のどごしもさわやかでおよそこれまでの焼酎とは一線を画すものでした。
 いまでは「魔王タイプ」といわれるスッキリ系の焼酎が多くなり、本当に芋焼酎もバラエティに富むものが飲めるようになりました。

 私の焼酎歴の原点としてこの「魔王」、そしていつか紹介できると思う「兼八」ははずすことができません。

 先日、久しぶりに口にする機会がありました。自分の舌が変わったのか、昔のような衝撃はありませんでしたが、やはりその香りの良さは未だ健在でした。
 私を焼酎に目覚めさせてくれた焼酎として、この「魔王」に敬意を表し紹介した次第です。

sikina1.jpg蔵元名:有限会社識名酒造
所在地:沖縄県那覇市
ブランド:「時雨」「歓」他

 今回は、蔵元訪問記で初めての泡盛の蔵元を紹介したいと思います。
 沖縄県那覇市、首里城の建つ首里の丘の南にある小さな蔵元「識名酒造」さんです。

 2005年10月の旅行の際に、おじゃまさせて頂きました。
 ちょうどお昼を過ぎた頃で、工場はちょっと一休みという状態で、従業員の方たちがお茶を飲んでいっらしゃいました。対応して頂いたのは、工場長の真栄城さんです。ありがとうございました。

 さて、泡盛といえば沖縄。私は沖縄が大好きで年に3~4回は出かけるのですが、そのたびに泡盛もいただいています。九州ではなかなかお目にかからないけど、沖縄に行くたびに飲んでいるのが、この識名酒造さんの「時雨」です。

sikina2.jpg 泡盛は、焼酎とどう違うのか?と思われるかもしれませんが、仕込みの方法、そして原料がまず違います。原料は米なんですが、長粒種、いわゆる「タイ米」です。

 左は、原料の米を蒸す蒸し器。
 原料の「タイ米」は真栄城さんによると、すべての泡盛の蔵は同じものを使っているそうで、酒造組合(だったかな?)が一括して輸入しているそうです。
⇒ 続きを読む
sato1.jpg蔵元名:佐藤焼酎製造場株式会社
所在地:宮崎県延岡市
ブランド:「天の刻印」「銀の水」「蘭珠」 他

 さて、蔵元訪問記の第二弾は、小さな蔵元さんの紹介です。

 右の写真、一見なにかの工場(ま、蔵も工場といえば工場ですが)のように見える建物が、宮崎県延岡市、清流といわれる祝子川沿いに立つ「佐藤焼酎製造場」さんです。2006年6月のとある日におじゃまさせて頂きました。

sato2.jpg もともと、この蔵元さんの「天の刻印」という麦焼酎を飲んでいたこともあり、一度寄ってみたいと思っていました。宮崎に出かけることがあり、帰り道に突然おじゃましたにもかかわらず、生産部の甲斐主任さんにご案内をいただきました。

 ちょうど社長さんもいらっしゃいましたが、ちょうど他の来客中で挨拶だけでお話はすることができませんでした。

 お伺いした時間帯はちょうど出荷の時間だったらしく、このように「天の刻印」の箱がたくさん積み上げられ、出荷を待っていました。
⇒ 続きを読む
常蔵「常蔵」~ブルーラベル~ 株式会社久家本店(大分)
原料:麦・麦麹
麹:麦麹(白麹)
仕込み:ホーロータンク
蒸留:常圧蒸留
貯蔵:ホーロータンク
度数:27度  容量:720mL


 今回は、地元の焼酎を紹介します。
 大林宣彦監督の「なごり雪」という映画の舞台となった大分県臼杵市にある久家本店という蔵元の「常蔵(つねぞう)」ブルーラベルです。

 「大分」といえば「いいちこ」「二階堂」など麦焼酎が有名です。この久家本店さんも「二階堂」さんが麦100%焼酎を開発してすぐの頃から、麦焼酎を造り始めたとのことです。
 以前、久家本店の社長である久家里三さんとお会いして飲む機会があり、その際に私がこのブルーラベルを飲んでいることをお話すると、大変喜んで頂いたことを思い出します。

 「常蔵」には、白麹・大麦で仕込まれた白いラベルの「常蔵(減圧蒸留)」「常蔵(常圧蒸留)」、黒麹・裸麦で仕込まれた黒いラベルの「常蔵」などがあります。
 では、このブルーのラベルは?というと、大麦・白麹で仕込まれた数ある「常蔵」の中でも厳選された原酒のみを使用して作られる特別限定のものです。
 熊本国税局の鑑評会で杜氏賞を受賞された杜氏の大田修さんの自信作で、限られた特約店でしか手に入りません。
 ちなみに「常蔵」とは、現在の社長の4代前(だったかな?)の社長さんのお名前だそうです。
 
 いわゆる麦・麦麹の麦100%仕込みの焼酎で、厳選された原料麦で仕込みを行い、一年以上寝かせた原酒を常圧蒸留、最後に臼杵産の竹炭で濾過して仕上げています。
 私は、すっきりして飲みやすい麦焼酎よりも、香りが香ばしく、コクのあるものが好きですが、このブルーラベルは「常蔵」の中でも、香りの良さ、そして27度というちょっと高めの度数で濃厚なコクを感じられる仕上がりになっています。
 私はロックで飲んでいますが、お湯割りなどでも香りがすっと立ち、おいしくいただけます。

 以前、蔵元におじゃました際に、このブルーラベルは仕込まれた原酒をテイスティングして一番良いものだけを使っているという話をお聞きすることができました。
 久家本店渾身の一本といえる仕上がりには、まさに脱帽です。
// HOME // 
Powered By FC2ブログ. copyright © 2005 Angel's Share ~天使の分け前~ all rights reserved.
プロフィール

まなびー

Author:まなびー
九州は大分に住む、とある焼酎好きです。焼酎の感想・・・訪れた蔵元の情報などを掲載しています。

本ブログに掲載される画像・記事の権利は管理者に帰属します。無断での転載・引用等はお断りします。

また、焼酎に関する情報は個人で調査したもので、蔵元の公式情報ではないものもありますので、ご了承ください。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

カテゴリー
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク
ブログ内検索

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。