焼酎好きの独り言のブログです。焼酎以外のおいしいお酒のネタも。
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imazato1.jpg蔵元名:今里酒造株式会社
所在地:長崎県東彼杵郡波佐見町
ブランド:「六十餘洲」他

 今回、紹介する蔵元さんは、蔵元訪問記では初となる清酒蔵の長崎県波佐見町にある「今里酒造株式会社」さんです。

 夏休みの旅行で訪れた波佐見町、そこにたたずむ蔵を見つけ、ふらりと訪ねたのが、「今里酒造」さんです。長崎県ではもっとも飲まれていると言われる「六十餘洲(ろくじゅうよしゅう)」の製造元です。
 突然訪問したにもかかわらず、製造の山下さんに丁寧に蔵を案内いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 長崎県で日本酒と思いましたが、この波佐見町は県内で雲仙についで寒いところだそうで、それで酒造りに適しているとのことです。
 現在のご当主は8代目だそうで、創業200年以上の伝統を持つ蔵元さんです。
imazato2.jpgimazato3.jpg 大通りからは大きな「今里酒造」の看板と「六十餘洲」のタンクが見えます。

 車を止めて案内の看板どおりに進むと、昔ながらの風情のある蔵のたたずまいを見せる路地を歩き、蔵の表に回り込むことができます(表の写真は、トップに貼ってあります)。

 歴史を感じさせる白壁の立派な建物の入り口をくぐると、そこはまさに文化財とも言うべき、すばらしいたたずまいがありました。

imazato4.jpgimazato5.jpg 太い梁や土間が昔ながらの蔵の作りをよく表しています。
 聞くところによると、一番古い建物は江戸時代の建造物で、すでに230年あまりが経っているそうです。

 しかも、蔵などの建物のいくつかは登録有形文化財の指定まで受けているそうで、正真正銘の文化財でした。
 右の画像が一番古い蔵の様子です。

 さて、これからは酒造りの様子ですが、今の時期には全く仕込みは行われていません。日本酒は寒い時期に仕込むので、11月くらいからが忙しくなるそうです。 

imazato6.jpg 精米されて運び込まれた原料米は、まず洗米されます。

 通常の仕込みのものは、この機械で洗米、つまり米をとぎます。
 今里酒造さんでは、原料米として「山田錦」「日本晴」などを使用しており、原料米産地は、長崎県内の近隣のものと、福岡産を使用しているそうです。

 大吟醸など、吟醸仕込みにつかう原料米は、精米度合いが高く、吸水性が高いたく、デリケートなため、すべて手で洗米を行うそうです。
 その後、原料米は浸漬され、吸水されます。

imazato7.jpgimazato8.jpg 甑です。いわゆる米を蒸す器具です。

 左が通常の仕込みのもので、大吟醸などの米は、右の小さな甑で米を蒸します。その際に、均一に蒸せるように、ビーズ状のものが入った袋を敷き詰めて、蒸すそうです。

imazato10.jpg 蒸された米は、麹菌をつけるため室(むろ)に運ばれます。
 この室は、最近作られたそうで、今里酒造さんにはもう一つ室があります。この新しい室は、他の蔵の作りも参考にしながら、杜氏さんの使いやすいように設計したものだそうです。
 温度調節は、電熱線と循環式の換気によって行うそうで、室の屋根部分には、換気のための排気筒がありました。
 この室で3日程度で麹が作られます。

imazato11.jpgimazato9.jpg 左が仕込みのタンクです。
 最初にできあがった麹と水、酵母を加えて一次発酵させ酒母(もと)を作ります。さらに米と水を加えてタンクで発酵させますが、酵母は昔ながらの泡の出るタイプのため、仕込みタンクには吹きこぼれないように、上部にプラスティックのカバーがついています。
 酒母(もと)は、1週間程度でできあがり、その後、右の大きな(7,000L)の仕込みタンクに移し替えて、さらに2週間程度、発酵させる、いわゆる三段仕込みという丁寧な方法で仕込みが行われています。吟醸酒などは750kgの小さなタンクで仕込むそうです。

imazato12.jpg 大手の清酒蔵では、二段仕込みなど手のかからない手法に移っている中で、昔ながらの手法が受け継がれています。

 左の道具は、酒母(もと)の温度調節に使うもので、発酵の時、温度が上がれば氷を入れて、温度が低いときは、道具です。今ではサーマルタンク(温度管理がコンピュータでできるもの)もありますが、今里酒造さんではいまでも昔ながらの方法を使っているそうです。

imazato13.jpg できあがった醪は、この絞り器で絞られ、清酒となります。
 いくつかのフィルター状の板の間に醪が入り、奥からピストン状態で圧力がかけられ、酒が絞り出されていきます。

 もちろん、大吟醸などは袋に醪をいれ絞る、昔ながらの袋絞りも行っています。
 しずく作りなども取り組まれているそうです。

imazato14.jpgimazato15.jpg できた酒はタンクで貯蔵され、出荷されていきます。

 右は、酒に火入れをする機械です。生酒以外はすべて火入れされます。
 また、お湯に瓶をつける方法でも火入れを行うそうです。

imazato17.jpg 火入れした酒は瓶詰めまたはパック詰めされ、ラベルが貼られて出荷されていきます。

 最後に、試飲コーナーでいくつかのお酒を出していただきました。どの酒も、しっかりとした香りながらも、すっきりとした感じを受けます。
 特に、大吟醸、吟醸系のお酒は、華やかな香りとさわやかな味わいの口当たりでした。

 今回、初めてゆっくりと清酒蔵の見学をすることができました。
 いつもは焼酎蔵なので、仕込みのための施設の違いなど、いろいろと学ぶことができました。
 今里酒造さんが200年以上の歴史をもち、守ってきた酒造りに少しだけふれることができたような気がしました。スタッフの方々も非常に丁寧に、そして親切に対応頂きました。本当にありがとうございました。
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Author:まなびー
九州は大分に住む、とある焼酎好きです。焼酎の感想・・・訪れた蔵元の情報などを掲載しています。

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